
漂白された礎
ー沈黙する黒と、発話する白ー
企画: 姜泰成 / 宋瑞奈/ kim yuryong
空間構築: 姜美礼 姜叡心 朴菜花 姜沙羅 尹亨真 姜泰成
出展: 姜沙羅 尹亨真 金宰瑛 宋瑞奈 姜美礼 姜叡心 朴菜花 朴日向
kim yuryong HYANGSUK KIM LUO 崔誠圭 金洸秀 権裕成
金龍主 姜泰成
会期:2026年4月8日(水)〜 4月15日(水)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術棟1階展示室
私たちが日々学び、生活し、表現を営むこの朝鮮大学校。この場所が内包する重層的な歴史的・地政学的な地層を前にしたとき、私たちはどのような空間を立ち上げることができるだろうか。外部の文脈を遮断し、すべてを純白で覆い隠したこの展示室(ホワイトキューブ)は、ひとつの完結した物語(ナラティブ)を語るための器ではない。ここは、過去と現在、忘却と介入がせめぎ合う「構造」そのものの提示である。空間を分断する「白」と「黒」は、単純な善悪や過去と現在の二項対立を意味しない。空間全体を覆う「白」は、美しく漂白された均質な「現在」のメタファーであると同時に、もはや見ることの叶わない、光の中に消失した「過去の空白」でもある。対して、そこに這い上がる「黒」(墨による浸食)は、地中に埋没した不可視の「歴史」であるにとどまらない。それは、白く覆い隠された表面を物理的に汚し、塗り直し、異議を申し立てようとする「今を生きる表現者たちの生々しい介入の力」そのものだ。そして、この漂白された空間と生々しい介入の境界にインストールされる作品群は、本展のコンセプトを説明するために作られたものではない。私たちはあえて、作家たちが日常の営みの中で生み出した「普段の表現(旧作を含む)」をそのまま出品することを求めた。特定のテーマに沿った「正解」の表現を並べることは、安易なルーツ探しや、観客の同情を誘発するような旧来のナラティブへの回収に繋がりかねない。巨大な物語(グランド・ナラティブ)に対して、重厚なイデオロギーや悲壮感で対抗する時代は終わった。現代を生きる表現者たちの態度は、より個人的で日常的な「マイクロ・ポリティクス」へとシフトしている。日々の営みから生まれる、時に軽やかで、断片化された表現群。それらは決して同情を乞うためのものではない。ホワイトキューブを浸食する圧倒的で暴力的な黒の只中に、あえてその「軽さ」や「個人的な断片」を無造作に配置すること。歴史の重力に絡め取られることなく、したたかに日常をサバイブしているというその事実こそが、現代における最もリアルな「存在の証明」なのだ。この空間に、あらかじめ用意された結論はない。歴史の地層(黒)がホワイトキューブ(白)を浸食しているのか。あるいは、現在(白)が過去(黒)を漂白し続けているのか。その意味の揺らぎは、空間に散らばる断片化された作品群と、ここに立つ鑑賞者(学生、そして教員)一人ひとりの視座と解釈に委ねられている。私たちはただ、この圧倒的な「事実」の集積を、私たちが共に現在(いま)を生きる、この朝鮮大学校という空間に投下する。

巨大なうねりの中で
金承賢 朝鮮大学校学美術科研究院
会期:2026年2月16日(火)〜 2月19日(水)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術棟1階展示室

残 像
金禮瑛 朝鮮大学校学美術科研究院
会期:2026年2月21日(土)〜 2月24日(火)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術棟1階展示室
会期:2026年2月3日(火)〜 2月9日(月)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術棟1階展示室
会期:2026年1月27日(火)〜 2月2日(月)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術棟1階展示室
CHAOSMOS
ORIGIN 0 ー想像力の基点ー
「カオスモス(CHAOSMOS)」とは、混沌と秩序が未分化のまま共存する領域を指す。 それは、在日朝鮮人として現代を生きる私たち自身のリアリティそのものである。
2025年4月から12月。 私たちは筆を執り、自己と世界を見つめ続けてきた。 そこには、修正や隠蔽を強いられてきた歴史的事実と、いま日本社会で生きる同時代的な視点が、不可避的に交差している。
私たちの画面に表出するのは、アカデミックな美術教育、現代アートの文脈、そして脱植民地主義的な眼差しだ。 これら異質な要素は、ある時は激しく混ざり合い、ある時は乖離し、緊張関係を保ったまま存在している。この複雑な社会的構造と個人の内面が衝突する場所にこそ、私たちの表現は立ち上がる。
本展は、その葛藤と生成のドキュメントである。 具象と抽象、歴史と現在、カオスとコスモス。 あらゆる境界線上で揺れ動く在日朝鮮人学生の「生(ライフ)」が作り出す、唯一無二の景色。
ここはまだ完成された場所ではない。 しかし、すべての創造がここから始まる絶対的な座標、「ORIGIN 0(オリジン・ゼロ)」である。
会期:2025年11月29日(土)〜12月7日(日)
時間:10:00〜20:00
会場:Gallery CHODEMI 朝鮮大学校 美術科展示室
あなたの一言が、作品になる。**
このプロジェクトは、来場者が壁や床に「差別」について考えた言葉・経験・イメージを書き込む参加型アートです。
集まった言葉の痕跡が、私たちの社会に潜む境界や痛み、そして変わりたいという願いを浮かび上がらせます。
在日朝鮮人の歴史には、複雑な差別の経験があります。
しかし、差別は“誰かだけが被るもの”ではなく、状況によって誰もが加害にも被害にもなり得る社会的現象です。
だからこそ、「自分はどんな姿勢で生きるべきか」を問い直す場が必要です。
参加することの意味
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自分の経験や考えを「社会に向けた言葉」として可視化する
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被害/加害の単純な図式ではなく、自分の立場を多角的に見直す
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他者の言葉に触れ、痛みと理解の共有を試みる
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美術を通して“社会と向き合う姿勢”を自らの手で描く
あなたの一言が、新しい対話の扉を開きます。
どうか自由に、しかし互いへの尊重を忘れずに書き込んでください。
共につくる “差別を越えるための作品”。ぜひご参加ください。












